• 今後ホテル内に喫煙ブース設置は必須?インバウンド急増で高まる「ホテル需要」と「煙害」

  • 公開日:2024/11/01   最終更新日:2024/11/05

ホテル需要

2020年4月に改正された健康増進法によって、まずます屋内での分煙措置が厳しくなっています。なかでもホテルなどの宿泊施設は取り扱いがむずかしく、喫煙者・非喫煙者のどちらもが快適に宿泊できるよう工夫が必要です。そこで今回は、ホテル内の喫煙ブースの設置について、インバウンド急増で高まる「ホテル需要」と「煙害」とあわせて紹介します。

設置には条件を満たす必要がある?

コロナ過が落ち着き、以前のように日本へ観光に来る外国人が増えています。それにより、問題となっているのが「煙害」です。

国内では昨今、路上喫煙禁止や分煙が徹底されており、たばこが吸える場所が減りつつあります。とくに観光地は禁止地域に指定されているところも多く、奈良市では過料が科される場合もあるようです。

ホテルにおいても、喫煙ルールに従って原則屋内での喫煙が禁止されています。しかし、喫煙ブースの設置については条件を満たす必要があるでしょう。

ホテルでの喫煙ルール

2020年4月に改正された健康増進法によって、ホテルを含む宿泊施設では屋内喫煙が禁止されています。屋内とは、ロビー・会議室・宴会場など客室以外の場所を指し、喫煙をするには「喫煙ブース」の設置が必要になります。

これは、訪日外国人が意図せず吸ってしまうのを防ぐ分煙措置です。煙が外へ漏れないようにきちんと区別しなければいけないため、ただほかの場所と仕切られているだけでは「設置している」とはみなされないので要注意です

このルールに従い、屋内で喫煙を可能にする際はかならず喫煙ブースを設置するようにしてください。

条件を満たせば設置できる

前述したように、ホテル内での喫煙は「喫煙ブース」の設置が必要です。しかし、設置するには健康増進法の条件に従う必要があるため、勝手に設置するのは違法になります。

条件は、外部から内部への気流が毎秒0.2m以上・煙が外部に漏れない・煙が屋外に出るの3項目です。設置した場所はきちんと区画分けをする必要があるため、仕切りだけの対処では健康増進法の条件に従っていないことになります。

必ず公共スペースに煙がいかないように設置し、煙は屋外へ出るようなつくりにしましょう。また、3項目以外にも注意しなければいけない点がいくつかあります。

1つ目は「喫煙ブースをわかりやすく表示する」、2つ目は「20歳未満の立ち入り禁止」です。お客様だけに限らず、従業員であっても20歳未満の立ち入りは禁止されています。子どもが誤って入らないようにすることも大切でしょう。

設置したホテルは、3か月毎の計測とレポート作成も必要になります。

助成金の申請も可能

事業者が喫煙対策を行う場合は、国・都道府県からの助成金も受けられます。ホテルでも、100人以下の常時雇用労働者や5,000万円以下の資本金があれば申請が可能です。

費用は、喫煙ブースの設置・改修にかかる費用の2/3になり、100万円が上限になります。詳細については、厚生労働省の「受動喫煙防止対策助成金」で確認しください。

都道府県からの助成金は、中小飲食店や宿泊施設などが含まれます。興味がある方は、全国の自治体ホームページで調べてみてください。

喫煙ブースを設置するメリット・デメリット

ホテル内に喫煙ブースを設置する場合、利用客層に影響するため、必ずしもよいことばかりではありません。今後設置を検討している方は、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておきましょう。

また、業者に設置を依頼する場合は、信頼できるところを選ぶのが大切です。

メリット

一番のメリットは、喫煙者の宿泊率が高まることです。ホテルは基本的に屋内での喫煙が禁止されているため、ロビーや宴会場で吸うことができません。客室のみ分煙されていますが、吸いたいときにわざわざ部屋まで戻らなければいけないのは億劫です。

喫煙部ブースがあるホテルなら、分煙措置がなされているので、屋内でも自由に喫煙できます。また、公共スペースへ煙が漏れる心配もないため、非喫煙者にとってもストレスなく過ごせるでしょう。

とくに訪日外国人の利用者が多いホテルや観光地にあるホテルは、喫煙ブースの設置は大きなメリットになります。労働者が100人以下のホテルであれば国からの助成金も受けられるので、ぜひこれを機に検討してみてください。

デメリット

一方で、デメリットもあります。

1つ目は、全面禁煙のホテルも存在することです。このような施設は客室でも吸えないので、旅行先のホテルが全面禁煙しかない場合は、ほかを選ぶか我慢するしかありません。ようするに、すべてのホテルが喫煙ブースの設置に積極的ではないということです

ファミリーの利用率が高いホテルなどは、子どもが副流煙を吸わないように完全禁煙にしているところが少なくないので、喫煙者は「吸えない」ことも理解しなければいけません。

2つ目は、初期コストがかかることです。駅周辺にある簡易的な分煙ではなく、煙が外へ漏れないようにきちんと区画分けされているため、どうしてもコストがかかってしみます。また、定期的に掃除しなければいけないので、従業員の仕事も増えてしまうでしょう。

設置した場合は禁煙対策が必要

もちろん、設置すればOKではありません。喫煙後は衣類にニオイが染みついているので、完全に分煙することはむずかしいからです。そのため、設置後も徹底した禁煙対策が必要になるでしょう。

ここでは、ホテル内に喫煙ブースを設置した場合の禁煙対策について解説します。

清掃・消臭を行う

喫煙ブースを設けていないホテルでも、客室は分煙されているところがほとんどです。しかし、だからといってニオイが残ったままの状態にしておくと、次に宿泊した人が不快に感じます。

混雑している場合は、非喫煙者が宿泊する可能性もあるため、清掃・消臭はきちんと行うようにしましょう。

対策としては、換気・空気清浄機・消臭スプレーなどが挙げられます。換気は空気中のニオイを取り除く効果があるので、一番手っ取り早い消臭対策です。長時間換気をしておけば、よりしっかり消臭できるでしょう。

煙草のニオイに限らず、食べ物や浴室のニオイを取り除く場合にも役立ちます。

空気清浄機は設置しているホテルとそうでないホテルがあり、設置に初期コストもかかるため、簡単ではありません。可能であれば設置したほうが定期的に空気の入れ替えができますが、むずかしい場合は換気で対処するようにしましょう。

また、空気清浄機のなかには消臭・脱臭を得意としないものもあるので注意してください。消臭スプレーは、一時的な消臭効果が期待できます。

もちろん、清掃も欠かせません。隅々まできれいにし、ベッドメイクもしっかり行いましょう。ニオイだけでなく、ゴミが残っているとホテルの評価も下がってしまうので、徹底的に清掃することが大切です。

分煙キャビンもおすすめ

分煙キャビンとは、簡易的に設置できる喫煙ブースです。本格的な喫煙ブースに比べてどこでも設置しやすく、大がかりな設営工事が必要ありません。

ただし、厚生労働省が定めた条件が3つあります。1つ目は「総揮発性有機化合物の除去率95%以上」、2つ目は「きちんと浄化され排出される空気中の浮遊粉じん量が0.015mg/m3以下」、そして3つ目は「出入口での流入する空気の気流が0.2m/秒以上」です

これらを満たしていてもニオイが漏れるケースはありますが、消臭対策をするくらいなら分煙キャビンを設置したほうがストレスを軽減できるでしょう。

まとめ

インバウンド急増でホテル需要と煙害が高まる一方で、今後ホテル内の喫煙ブースの設置が必要かどうかを紹介しました。喫煙ブースの設置にはどうしても初期コストがかかり、また健康増進法の条件を満たす必要があるため、なかなか簡単ではありません。また、定期的に消臭対策をする必要もあるので、従業員への過労も心配です。今回は、喫煙ブースの設置について前向きな意見を書きましたが、決定の有無はホテル側にあります。しかし、インバウンド急増でふたたび訪日外国人が増えたことで、できれば設置したほうがメリットになりやすいでしょう。どうしても設置がむずかしい場合は、助成金や分煙キャビンなども検討してみてください。

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スモーククリア/(株)エルゴジャパンの画像 引用元:https://www.ergojapan.co.jp/smokeclear/

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