
公開日:2024/07/15
近年、職場のハラスメント問題が注目されています。セクハラやパワハラに加え、近年問題視されているのが「スモークハラスメント(スモハラ)」です。本記事では、スモークハラスメントとは何か、悪影響や企業が講じるべき対策について詳しく解説していきます。働きやすい環境を作るために、今すぐできることを始めましょう。
近年、職場のハラスメント問題が注目されています。セクハラやパワハラに加え、近年問題視されているのが「スモークハラスメント」です。
スモークハラスメントとは、喫煙者が非喫煙者に、自身の意思に反して喫煙を強制したり、煙を吹きかけたり、意図せずに煙を吸わせたりする行為を指します。
具体的には、以下のような行為がスモークハラスメントに該当します。
喫煙所以外の場所で喫煙することは、周囲の非喫煙者に迷惑をかけるだけでなく、健康被害を与える可能性もあります。
喫煙後に服や髪にタバコの臭いが残っていると、周囲の非喫煙者は不快な思いをするだけでなく、頭痛や吐き気などの症状を引き起こす可能性もあります。
喫煙を断られたにもかかわらず、無理やりタバコを勧めることは、非喫煙者の意思を尊重していないだけでなく、パワハラにつながる可能性もあります。
昇進や昇格などの機会において、喫煙者であることを理由に非喫煙者を不当に差別することは、明らかに不当な行為です。
髪の毛や服にタバコの臭いがつくことを嫌がる人もいますので、こうした人達にとっては、匂いだけでスモークハラスメントと言えるでしょう。スモークハラスメントは、非喫煙者の健康を害するだけでなく、精神的なストレスを与えることにもなります。ひどい場合には、うつ病などの精神疾患を引き起こす可能性も否めません。
近年、受動喫煙による健康被害が問題視されていることから、スモークハラスメントも深刻なハラスメントとして認識されるようになっているのです。
厚生労働省では、受動喫煙防止のためのガイドラインを策定しており、企業に対して受動喫煙対策を講じることを求めています。
スモークハラスメントは、職場にさまざまな悪影響をもたらします。
受動喫煙は、従業員の健康を害する可能性があります。タバコの煙には、喫煙者が吸う「主流煙」と、火のついた煙草の先端から立ち上る「副流煙」があります。副流煙はフィルターを通らないため、主流煙の約2倍から4倍の有害物質が含まれています。
副流煙を吸い続けることにより、肺がん、心疾患、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、肺炎、低体重児出産、乳幼児突然死症候群(SIDS)などの健康被害を引き起こす可能性があります。とくに、妊娠中の女性や子供、呼吸器疾患のある従業員は、受動喫煙の影響を受けやすいため、注意が必要です。
非喫煙者にとって、タバコの臭いは不快なものです。スモークハラスメントを受けることで、被害者の職場でのモチベーションや士気が低下し、集中力が途切れてしまう可能性があります。
また、受動喫煙による健康被害やストレスによって、病欠や退職者が増加する可能性もあります。これは、企業にとって生産性の低下や人材不足につながるだけでなく、採用や育成にかかるコストの増加にもつながります。
2020年4月に施行された健康増進法により、事業者は受動喫煙対策を講じなければいけないという法的責任があります。企業が受動喫煙対策を怠り、従業員が受動喫煙による健康被害を受けた場合、以下のような法的リスクがあります。
・損害賠償請求
・行政処分
・刑事罰
実際に、受動喫煙が問題となり、企業が訴訟を起こされた事例もあります。
スモークハラスメントは、労働環境を悪化させ、生産性を低下させる可能性があります。企業は、以下の対策を講じて、スモークハラスメントを防止することが重要です。
就業規則に、スモークハラスメントを禁止する旨を明記しましょう。具体的な禁止行為を例示することで、より効果的な対策となります。
喫煙者と非喫煙者双方の従業員に対して、スモークハラスメントに関する研修を実施しましょう。スモークハラスメントとは何か、どのような行為がスモークハラスメントに該当するのか、具体的な事例などを紹介することで、スモークハラスメントに対する理解を深め、未然に防止できます。
喫煙室を設け、分煙を徹底しましょう。喫煙室は、換気が十分に行き届いた場所を選び、非喫煙者が不快な思いをしないよう、他の場所から離れた場所に設置することが重要です。
スモークハラスメントを受けた従業員が相談できる窓口を設置しましょう。相談窓口は、社内の人事部や外部の弁護士事務所など、第三者が担当するのが望ましいです。
スモークハラスメントを行った従業員に対して、懲戒処分などの罰則を設けましょう。罰則を設けることで、スモークハラスメントを抑制する効果が期待できます。
令和2年4月に施行された改正健康増進法では、事業形態や規模によって屋内の全面禁煙などが求められます。企業は、喫煙室の設置だけでなく、受動喫煙対策も行わなければなりません。受動喫煙防止対策を怠ると、関係省庁からの指導や勧告を受けることになり、改善されなければ企業名が公表されます。また、罰則が適用されることもありますので、受動喫煙対策が求められる事業所では、早急に対策をしておきましょう。
スモークハラスメントは、決して他人事ではありません。喫煙者と非喫煙者が共に働きやすい環境を作るために、企業は積極的に対策を講じる必要があります。また、従業員一人ひとりが、スモークハラスメントについて理解を深め、互いを尊重する気持ちをもつことが重要です。本記事を参考に、スモークハラスメントのない職場環境作りに取り組んでいきましょう。
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会社名 | スモーククリア(㈱エルゴジャパン) | スモークポイント(㈱Fujitaka) | クリーンエア(クリーンエア・スカンジナビア㈱) | トルネックス(㈱トルネックス) | ワンパス(JGコーポレーション) | プラズマダッシュ(日鉄鉱業㈱) |
特徴 | 高性能で快適な空間! リーズナブルに導入できる | 北欧独特のスタイリッシュさを大切にした筐体デザイン | タバコの煙と臭いを完全に除去し、快適な空気環境を提供 | コンパクトで低価格な1人用ブースもあり | 柔軟なレイアウトが可能 | プラズマ脱臭技術を搭載 |
性能 | 境界面風速:0.2~0.3m/s、浮遊粉じん:0~0.006mg/m³、TVOC除去率:99%以上 | 揮発性有機化合物(TVOC)の除去率95%以上、廃棄粉じん量は0.015mg/㎥まで除去 | 捕集が困難とされるタバコ粒子をほぼ100%捕集 | 厚生労働省の分煙効果判定基準や、神奈川県受動喫煙防止条例などの法令基準にも配慮した設計 | 無段階変速ファンを利用し、フィルターやダクトの汚れによる機内外の圧力損失に追従できる性能 | 処理した空気を屋内(喫煙空間外)へ排気可能。本体が空気浄化と排気機構を兼ねている |
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メンテナンス | フィルター交換、出張修理サービス、一般清掃 ※買取プランの場合 | フィルターメンテナンスあり | サービス・スタッフが空気浄化フィルターと、タバコの吸殻を定期的に点検・交換 | メンテナンス契約によって定期メンテナンスあり | 衛生管理のプロ『サニクリーン』が、定期的に空気浄化フィルターの交換 | 不明 |
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