• どちらを設置する?屋内循環排気型と屋外排気型の喫煙ブースを比較しました!

  • 公開日:2024/10/18   最終更新日:2024/11/20

喫煙ブースの設置には、屋内循環排気型と屋外排気型の2つの選択肢があります。喫煙者の健康や非喫煙者の受動喫煙防止のため、どちらがより適しているのか、各タイプの特徴を理解することが大切です。今回は、これらの喫煙ブースのメリット・デメリット、設置基準、そして助成金制度について詳しく解説します。適切な喫煙ブースの選択をサポートするため、ぜひ参考にしてください。

屋内循環排気型のメリットとデメリット

屋内循環排気型は、設置が簡単で、建物内部の構造を大きく変えることなく設置できるのが大きな特徴です。

このタイプの喫煙ブースは、空気清浄機能が高く、タバコの煙や有害物質をブース内でしっかりと浄化し、きれいな空気を室内に戻す仕組みになっています。

メリット

屋内循環排気型の最大のメリットは、その設置のしやすさです。排気ダクトなどを外部に延ばす必要がないため、ビルの高層階や商業施設内でも設置が可能です。これにより、建物の設計やレイアウトを大きく変更することなく、既存の空間にスムーズに導入できます。

とくに、外部環境にアクセスできない場所や、限られたスペースにおいては、このタイプの喫煙ブースが非常に有効です。また、ブース内部に設置された空気清浄機によって、煙や臭いがブース外に漏れるのを防ぎ、非喫煙者への影響を最小限に抑えることができます

デメリット

しかし、屋内循環排気型にもいくつかのデメリットがあります。まず、煙を完全に除去することは難しく、長時間使用すると、微量な煙や臭いが室内に残る可能性があります

また、フィルターの定期的なメンテナンスや交換が必要であり、これがコストや手間となります。加えて、煙の浄化能力が限られているため、頻繁に多くの人が利用する場合、効果が低減する恐れもあります。

適切なメンテナンスを怠ると、空気質が悪化するリスクも考えられるため、注意が必要です。

屋外排気型のメリットとデメリット

屋外排気型は、タバコの煙や有害物質を直接外部に排出するタイプの喫煙ブースです。この方式は、煙を室内に戻さずに排出できるため、室内環境をより清潔に保つことが可能です。

メリット

屋外排気型の最大のメリットは、ガイドラインに沿った分煙対策になっている点です。これにより、非喫煙者や周囲の環境への影響を最小限に抑えることができます。

また、循環式に比べてフィルターの交換やメンテナンスの手間が少なく、ランニングコストを低く抑えられるのも利点です。空調システムに負荷をかけることなく、効率的に排気が行われるため、空気のクオリティを維持しやすいです。

デメリット

しかし、屋外排気型には設置上のハードルが高いというデメリットがあります。

排気ダクトを屋外まで延ばす必要があるため、建物の構造によっては設置が難しい場合があります。とくに、高層ビルや屋外に直接排気ができない施設では、工事が大掛かりになる可能性があります。

さらに、外気と接続する部分があるため、風向きや天候によっては排気の効率が落ちることもあります。たとえば、強風時には排気が外に流れにくくなることがあり、周囲の建物に煙が流れ込むリスクもあるため、設置場所には十分な注意が必要です。

厚生労働省ガイドラインによる設置基準とは

喫煙ブースを設置する際には、厚生労働省が定める基準に従う必要があります。これらの基準は、喫煙者の健康を守るだけでなく、非喫煙者を受動喫煙から保護することを目的としています。設置場所や形態によって異なる要件が設定されており、屋内・屋外それぞれに適切な対策が求められます。

屋内循環排気型を設置する条件

屋内に喫煙ブースを設置するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

まず、最も重要なのは、喫煙ブース内の空気が外部に漏れ出さないようにすることです。喫煙ブースの出入り口においては、室内と室外の空気の流れがしっかりと制御されていなければなりません。

具体的には、空気が室外から室内へと「0.2m/秒以上」の風速で流入していることが基準として求められています。この風速基準を守ることで、ブース内のタバコの煙が外部に漏れ出さないようにし、非喫煙者への影響を抑えます。

さらに、喫煙ブース自体が壁や天井で完全に区画されていることも重要です。これにより、たばこの煙が隣接する部屋や空間に流れ込むのを防ぐことができます。

この区画は、物理的な障壁として機能するだけでなく、換気システムとも連動して、煙が効率的に屋外へと排出されるように設計されている必要があります。

屋内循環型の喫煙ブースであっても、煙を浄化した後に排気を適切に行い、建物内の空気質を維持することが求められます。これにより、喫煙ブース周囲の環境が汚染されることを防ぎます。

屋外排気型を設置する条件

一方、屋外喫煙ブースにも独自の基準が設けられています。屋外であっても、たばこの煙が広がりすぎないように配慮された構造であることが大前提です。

喫煙エリアが周囲と明確に区画されていることが求められており、これにより、非喫煙者が誤って喫煙場所に入らないようにしています。この区画は、通常、フェンスや仕切りで形成されており、喫煙エリアが明確に分けられた形で設置されます

さらに、喫煙ブースには「喫煙所」との標識を設置することが義務付けられています。この標識は、喫煙が許可されたエリアであることを視覚的に示すもので、喫煙者と非喫煙者の双方にとってわかりやすい表示が必要です。標識は明確で見やすい場所に設置されることが求められ、周囲の利用者に対して喫煙エリアの存在を知らせる役割を果たします。

さらに、屋外であっても受動喫煙を防止するための措置が講じられていることが求められています。とくに、人通りの多い場所や公共施設に隣接する喫煙エリアでは、周囲に煙が広がらないように風向きや煙の流れを考慮した設計が必要です。

また、学校や病院などの「第一種施設」では、とくに厳しい規制が適用され、特定の条件を満たした屋外喫煙所のみが設置可能となっています。第一種施設では、非喫煙者への影響を最小限に抑えるため、喫煙ブースの設置場所や構造に対する基準がとくに厳格です。

喫煙ブースを設置する際には、これらの基準を遵守することが重要であり、違反した場合は罰則が科されることもあります。

分煙対策では助成金制度を受けられる

分煙対策が重要視される中、企業や施設が効果的に受動喫煙防止対策を講じるための助成金制度が整備されています。この制度は、喫煙ブースの設置や改修にかかる費用を支援するものであり、とくに中小企業にとっては大きな助けとなります。

喫煙者と非喫煙者が快適に過ごせる環境を整えることは、企業の責任としても求められています。ここでは、助成金制度の詳細について解説します。

受動喫煙防止対策助成金とは

分煙に関する助成金として代表的なものが、厚生労働省管轄の受動喫煙防止対策助成金です。受動喫煙防止対策助成金は、労働者災害補償保険が適用される事業主の中で、中小企業の事業主を対象としています。

この助成金は、とくに職場環境の改善に向けた取り組みを促進するために設けられています。助成金を受けるには、いくつかの要件を満たす必要があります

まず、喫煙ブースの出入り口では、室外から室内へ空気が「毎秒0.2m以上」の風速で流入することが求められます。これにより、室内の煙が外部に漏れ出すことを防ぎます。

また、喫煙ブース内部は、煙が室内から室外に流出しないように壁や天井でしっかりと区画されていることが必要です。これらの構造的な要件を満たすことで、非喫煙者を守る環境を整えることが可能になります。

さらに、喫煙によって発生した煙は、屋外または外部の指定場所に排気する必要があります。この排気方法も、非喫煙者に影響を与えないように工夫されていることが求められます。

これらの要件をクリアすることで、受動喫煙防止対策助成金を受けることができ、企業の負担を軽減しながら健康的な職場環境の構築が促進されます。

生衛業受動喫煙防止対策事業助成金について

次に、生衛業受動喫煙防止対策事業助成金について見ていきましょう。この助成金は、労働者災害補償保険が適用されない事業者、具体的には生活衛生関係営業を営む事業主を対象としています

また、既存の特定飲食提供施設の事業主も含まれます。この助成金の目的は、飲食業界における受動喫煙防止の取り組みを促進することです。

受動喫煙防止対策助成金との主な違いは、支給の上限です。生衛業受動喫煙防止対策事業助成金は支給の上限は費用の3分の2と定められています。また、生衛業助成金は飲食に関わる事業者のみを対象としている点が特徴です。

そのため、受動喫煙防止対策助成金が求める構造的要件に対して、生衛業助成金では、とくに飲食店における受動喫煙防止対策が重点的に求められます。

生衛業受動喫煙防止対策事業助成金を利用することで、飲食店や生活衛生業が喫煙問題に対処し、より多くの顧客に快適なサービスを提供することが可能になります。

以上のように、助成金制度は、企業や事業者が受動喫煙防止に向けた具体的な対策を講じる上で、重要な支援を提供しています。分煙対策をしっかりと行うことで、従業員や顧客の健康を守り、より良い職場環境を整えることが期待されます。

【屋内循環排気型】スモーククリア

エルゴジャパンの画像

販売会社名:株式会社エルゴジャパン
住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1-6-4 新大崎勧業ビルディング7F
電話番号:03-5436-6761

屋内循環排気型スモーククリアは、現代の喫煙環境において重要な役割を果たす高性能小型喫煙ブースのパイオニアです。喫煙者のニーズを考慮しつつ、周囲への配慮を怠らない設計は、数多くの施設で評価されています。

この製品は、導入実績が4,500台以上という数字が示すように、信頼性と実績に裏打ちされた選択肢として、多くの場面で選ばれています。

厚生労働省の技術的基準をクリア

スモーククリアは、厚生労働省が定めた3つの基準をすべてクリアしていることが大きな特徴です。この基準には、煙の排出や換気に関する規定が含まれており、利用者の健康を守るための重要な要素となっています。

とくに、喫煙室が周囲に与える影響を最小限に抑えるための工夫がなされており、非喫煙者にとっても快適な環境を提供します。実際に導入された施設では、喫煙者がストレスなく利用できる一方で、非喫煙者も安心して過ごせる空間が確保されています。

第三者機関による検証

さらに、スモーククリアは第三者機関による規格適応の検証を受けており、その信頼性が高まっています。この検証プロセスは、製品が適切に設計され、機能していることを確認するために必要不可欠です。

第三者機関による客観的な評価を受けることで、利用者は安心してこの製品を選ぶことができます。とくに、公共施設や企業においては、第三者の認証があることで、より信頼性の高い選択肢として評価されることが多いです

実績が豊富

導入実績の多さも、スモーククリアが選ばれる理由の一つです。4,500台以上の導入は、さまざまな業種や施設での成功例が積み重なった結果です。企業のオフィスビルや飲食店など、さまざまな場所で採用されていることで、実績の信頼性が高まっています。また、導入先の声を反映した改良が行われており、常に進化し続ける製品です。

このように、屋内循環排気型スモーククリアは、高性能でありながらコンパクトな設計、厚生労働省の基準をクリアした安全性、第三者機関による規格適応の検証、さらには豊富な導入実績を持つ喫煙ブースとして、非常に優れた選択肢です。

喫煙者と非喫煙者の双方にとって快適な環境を提供し、現代の多様なニーズに応える製品として、今後も多くの場面で活躍することが期待されています。

【屋外排気型】アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマ

社名:アイリスオーヤマ株式会社
住所:〒105-0013 東京都港区浜松町2-3-1 日本生命クレアタワー19階
TEL:022-253-7095

屋外排気型のアイリスオーヤマは、近年の喫煙環境において注目される製品の一つです。

短工期でのスピード施工

この製品の最大の特徴は、短工期でのスピード施工が可能である点です。とくに、施設の改修や新規開設において、迅速な対応が求められる場面でその利便性が際立ちます。

施工が迅速に行えることで、施設運営における喫煙エリアの整備がスムーズに進み、結果的に喫煙者が快適に利用できる空間が早期に提供されることになります

お手入れがしやすい

さらに、アイリスオーヤマの製品はお手入れがしやすいという利点も持っています。ガラスパネルとアルミフレームを使用しているため、日常的なメンテナンスが非常に容易です

ガラスは清掃しやすく、アルミフレームは耐久性に優れ、錆びにくいため、長期間にわたり美しい外観を保つことができます。このように、利用者が快適に使用できるだけでなく、施設の運営者にとっても手間を減らす設計が施されています。

軽さと強度を両立

アイリスオーヤマの屋外排気型は、軽量でありながらしっかりとした強度を兼ね備えているのも大きな魅力です。軽量設計は設置時の負担を軽減し、施工の効率を向上させます。

それでいて、強度面でも十分な耐久性を保っているため、屋外での使用においても安心して利用できます。風や雨、その他の自然環境からの影響を受けにくい設計が施されており、安定した性能を維持しています

この強度と軽量性は、さまざまな設置条件に対応するための重要な要素です。

サイズのバリエーションも豊富

また、アイリスオーヤマの屋外排気型は、様々なサイズに対応している点も特筆すべきです。施設のスペースや使用目的に応じて、適切なサイズを選択できるため、どんな環境にも適応することができます

とくに、屋外に設置する際には、スペースの有効活用が求められますが、この製品はそれに応える設計がされています。小規模な飲食店から大規模な企業オフィスまで、幅広いニーズに応じたサイズバリエーションが用意されています。

まとめ

屋内循環排気型と屋外排気型の喫煙ブースは、それぞれ異なる特徴を持っています。屋内循環排気型は、厚生労働省の基準を満たしながら設置が簡単で、コンパクトなデザインが魅力です。また、導入実績も豊富で、運営管理がしやすい点が大きな利点です。

一方、屋外排気型は施工が迅速で多様なサイズに対応していますが、設置やメンテナンスの面で屋内型に劣ることがあります。総じて、屋内循環排気型は快適で健康的な環境を提供するための優れた選択肢であり、おすすめできるでしょう。

喫煙ブース!おすすめランキング比較表

イメージ No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6
会社名スモーククリア(㈱エルゴジャパン)スモークポイント(㈱Fujitaka)クリーンエア(クリーンエア・スカンジナビア㈱)トルネックス(㈱トルネックス)ワンパス(JGコーポレーション)プラズマダッシュ(日鉄鉱業㈱)
特徴高性能で快適な空間! リーズナブルに導入できる北欧独特のスタイリッシュさを大切にした筐体デザインタバコの煙と臭いを完全に除去し、快適な空気環境を提供コンパクトで低価格な1人用ブースもあり柔軟なレイアウトが可能プラズマ脱臭技術を搭載
性能境界面風速:0.2~0.3m/s、浮遊粉じん:0~0.006mg/m³、TVOC除去率:99%以上揮発性有機化合物(TVOC)の除去率95%以上、廃棄粉じん量は0.015mg/㎥まで除去捕集が困難とされるタバコ粒子をほぼ100%捕集厚生労働省の分煙効果判定基準や、神奈川県受動喫煙防止条例などの法令基準にも配慮した設計無段階変速ファンを利用し、フィルターやダクトの汚れによる機内外の圧力損失に追従できる性能処理した空気を屋内(喫煙空間外)へ排気可能。本体が空気浄化と排気機構を兼ねている
費用 レンタルプラン初期費用0円/月額3万9,800円(税込4万3,780円)~
販売価格はお問合せ
レンタルプラン 月額7万円~利用人数に応じて提案オープン価格未掲載プラズマダッシュシグマ本体価格(参考):165万円(運搬・設置費別)
メンテナンスフィルター交換、出張修理サービス、一般清掃
※買取プランの場合
フィルターメンテナンスありサービス・スタッフが空気浄化フィルターと、タバコの吸殻を定期的に点検・交換メンテナンス契約によって定期メンテナンスあり衛生管理のプロ『サニクリーン』が、定期的に空気浄化フィルターの交換不明
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