喫煙ブースでの飲食はできない？改正健康増進法による規制とは

最新の健康増進法改正により、喫煙ブースに関するルールが変わりつつあります。この記事では、喫煙ブース内での飲食に関する規制の詳細を探り、健康への影響や喫煙環境にどのような変化をもたらすかについて掘り下げていきます。喫煙者の飲食習慣や喫煙環境にどのように影響を及ぼすのかについてみていきましょう。

喫煙ブースでの飲食は禁止されている？

喫煙ブースでの飲食について、法律には明確な規制が存在します。喫煙ブースには、おもに「喫煙専用室」と「指定たばこ専用喫煙室」の2つの種類があります。共通しているのは、どちらも喫煙が認められていることですが、実は大きな違いがあります。

喫煙専用室

特定の場所や施設内に設けられた、喫煙者がタバコを吸うことを許可された専用のエリアです。これらの専用室は、一般的な屋内スペースとは区別され、喫煙を行う場所として明確に指定されています。喫煙専用室では、たばこを吸うことに専念し、飲食は禁止されています。

指定たばこ専用喫煙室

指定たばこ専用喫煙室は、特定の種類のたばこ、具体的には指定たばこや加熱式たばこ（ヒートスティック）のみが喫煙可能な室内スペースです。このタイプの喫煙室は、従来のたばこに比べて煙や臭いが少なく、一部の地域や施設で導入されており、喫煙が可能なだけでなく、飲食なども認められています。

このように、喫煙ブース内での飲食は、どちらの部屋かによって法律の規制が異なります。喫煙専用室では飲食が禁止され、指定たばこ専用喫煙室では飲食が許可されているため、喫煙者は利用するブースの種類に注意する必要があるのです。

改正健康増進法により原則屋内は禁煙

2018年7月、日本では健康増進法の一部が改正され、新たなタバコ規制ルールが導入されました。この措置は、施設利用者が未成年者や、医療施設を利用する患者などにおいて、受動喫煙による健康への影響を最小限にするためのものです。

この改正により、学校、病院、児童福祉施設などの施設で禁煙が強化され、その後、2020年4月1日以降には、ほかの施設でも屋内での喫煙が原則的に全面禁止されました。この施策には、ふたつの主要な要点が含まれています。

まず、ひとつ目は「禁煙措置や喫煙場所の特定」です。これは、施設内での喫煙エリアを特定し、禁煙エリアと区別するための対策を講じることを指します。喫煙者にとっては、指定された場所でのみ喫煙が認められ、それ以外の場所では禁煙となります。

そして、もうひとつは「掲示の義務付け」です。施設内には、禁煙エリアであることを明示するための掲示物や看板の設置が義務付けられています。これにより、来場者や利用者に対して喫煙規則がわかりやすく伝えられるようになります。

屋内での禁煙が原則となり、禁煙エリアと喫煙エリアの明確な区別が設けられたことで、日本におけるタバコ規制は一層厳格化されました。

改正健康増進法における喫煙ブースで守るべきルール

改正健康増進法における喫煙ブース内で守るべきルールは、法令遵守と、ほかの利用者への配慮を重視したものです。以下に、喫煙ブースでのルールについてくわしく説明します。

年齢

喫煙ブースを利用する際には、法令に基づいて喫煙が許可されている年齢であることが必須条件です。未成年者の喫煙は法律で禁止されています。

他人への配慮

喫煙ブース内では、周囲の人々への配慮が必要です。煙や匂いが、ほかの人に迷惑をかけないよう注意が大切です。喫煙ブースは、自分自身だけでなく、ほかの人々が快適に過ごす場所でもあります。

煙や匂いだけでなく、静かに喫煙を楽しむよう心がけてください。会話や騒音を最小限に抑え、共有スペースを快適に使いましょう。

ポイ捨て禁止

喫煙ブース内でのタバコのポイ捨ては禁止されています。指定された灰皿にタバコの吸い殻を捨ててください。衛生環境を保つための大切なルールです。

飲食制限

喫煙ブースが指定たばこ専用喫煙室ではない場合、飲食は控えるべきです。また、指定たばこ専用喫煙室であっても飲食制限ルールがあることもあります。そのエリアごとのルールを守りましょう。

これらのルールは、基本的なガイドラインです。喫煙ブースを利用する際には、地域や施設によって異なる規則や制約が存在する場合もあるので、都度ルールを守ることが大切です。もっとも重要な点は、ほかの人々への配慮と健康増進法の規則の尊重です。望まない受動喫煙をなくし、屋内全面禁煙化が進む他国と比較して、日本でも健康への配慮を促進するためにこれらのルールを遵守しましょう。

まとめ

喫煙ブース内の飲食は改正健康増進法によるルールが定められています。喫煙専用室と指定たばこ専用喫煙室の2つが存在し、それぞれ異なるルールが適用されています。喫煙専用室では、喫煙は認められていますが、飲食は厳しく禁止されています。ここでは、たばこを吸うことに専念し、飲食行為は許可されていません。一方、指定たばこ専用喫煙室では、喫煙が可能であるだけでなく、飲食なども認められています。この場所では、たばこを楽しみながら飲食も同時に行えます。したがって、喫煙ブース内での飲食は、利用するブースの種類によって法律の規制が異なるのです。喫煙者は、利用するブースを選ぶ際に、これらの規則に留意し、周囲の人への配慮を忘れないよう心がけるべきです。